• 写真:SS.L_01の容器とお酒を注いだグラス

    SS.L_01

    6,050円(税込)
    ALC.24% 500ml

    枕崎産茶葉を燻し、樽貯蔵麦焼酎に浸漬させて仕上げた香り高きプレミアムリキュール

  • 写真:SS.L_02の容器とお酒を注いだグラス

    SS.L_02

    7,040円(税込)
    ALC.37% 500ml

    枕崎らしさを追求した個性溢れる本格芋焼酎原酒

  • 写真:SS.L_03の容器とお酒を注いだワイングラス

    SS.L_03

    4,290円(税込/クール代金込)
    ALC.10% 500ml

    蒸留と醸造技術のハイブリッドな味わい。ドライフルーツやナッツを思わせる芳醇な芋醸造酒 [要冷蔵]

  • 写真:SS.L_04の容器とお酒を注いだグラス

    SS.L_04

    6,050円(税込)
    ALC.37% 500ml

    ビターなアロマ香るショコラティエ厳選のカカオを原料に使ったイノベーティブな焼酎

  • 写真:SS.L_05の容器とお酒を注いだグラス

    SS.L_05

    4,400円(税込)
    ALC.45% 500ml

    最高三ツ星金賞の紅茶の芳醇な香りとたんかんの爽やかな甘み。枕崎産ボタニカルが溶け込んだプレミアムクラフトジン。

SSL._01 枕崎産茶葉を燻し、
樽貯蔵麦焼酎に浸漬させて
仕上げた
香り高きプレミアムリキュール

写真:さえみどりの葉

枕崎で開発された高級品種茶葉「さえみどり」の一番茶を贅沢に使用。渋みが少ない一方、甘味と旨味が強い特長があり酒類との相性がよいと考えた。茶葉を燻すという発想はSS.L_02で協力を仰いだ枕崎市を代表する鰹節屋「金七商店」4代目瀨﨑氏によるもの。貴重な茶葉の特長を失わず、理想とする燻香が得られるよう時間と温度の条件を発見した。燻し茶葉を得た後も様々な試行錯誤が続いた。ベースとなるお酒は麦焼酎や米焼酎をセレクト。8種類程度の試作品を試したが結果的に樽貯蔵した麦焼酎が満場一致で選ばれる事になった。

写真:抽出したお酒

当初アルコール度数が高い方が風味が抽出されると考えたが、試作品段階では辛みが出て、結果的にアルコール度数25度程度が最も香りのバランスがよいものとなった。また、一度浸漬させたものを再度蒸留するプロセスも経たが結果的には燻した茶葉を浸漬させ、最低限の濾過だけを行う事で香りや色味をそのまま届けるリキュールスペックがベストと判断した(当初予定していたスピリッツの着色度の規定を越えてしまう事とこの味わいを届けたいとの思いから、リキュールでの発売とした)。浸漬時間もラボでは2日間程度の浸漬がベストと捉えていたが、実際に製造する際は外気温が低かった事もあり、度々検査を行いながら結果的に1週間程度の浸漬期間を要する事となったが、じっくりと抽出時間をかけた事によって、しっかりと香りや色が原酒に移りこみ、納得のいく仕上がりとなった。
香りは燻香、樽香、茶葉が複雑に折り重なり、口に含むと芳醇な風味がこの順に時間差で現れる。個性的な香りを支える味わいは「温かみのある大人の甘さ」。チューリップ型、もしくは小ぶりのワイングラスでチェイサーを添えたストレートが最も味わいを感じられる。ストレートでは茶葉の香りは穏やかだが、温度が上がると後口に茶葉の風味がしっかりと出てくるので、途中で温水を加えることもお勧めしたい。もちろん最初からお湯割りにしても良い。一日の終わりに、好きな音楽を聴きながらチョコレートやナッツをお供に。

SSL._02 枕崎らしさを追求した
個性溢れる本格芋焼酎原酒

写真:さつまいも(黄金千貫)と鰹節を燻している様子

鹿児島県の南端に位置する枕崎市は、日本一の生産量を誇る鰹節と、古くから薩摩地方に伝わる焼酎造りの盛んな街として知られている。市内には40軒以上の鰹節屋が点在し、温泉街のようにあちこちで鰹節を燻す煙が立ち上っているため、芳醇な燻香がほんのりと街全体に広がっている。SS.L_02は、SS.L_01で登場した金七商店の瀨﨑氏協力のもと、原料のさつまいも(黄金千貫)を急造庫(鰹節を燻す部屋)に入れて加熱した後、薩摩酒造が明治時代より代々受け継いできた焼酎造りの技を掛け合わせる手法がとられた。急造庫に置いておく時間には細心の注意が払われた。さつまいもの水分が抜けすぎるとその後の発酵工程に影響を及ぼすため何度も状態を確認しながら慎重に作業が進められた。これらの工程を経た後にさつまいもは蔵に戻され、発酵工程を終えた後に常圧蒸留機で蒸留されて原酒が完成した。

写真:工場の外観

「SS.L_02」ではあえて原酒のまま、一切ブレンドや加水をせずに出す事とした。個性的でインパクトのある味わい。冷やしても甘味が続くのでロックをお勧めしたいが、熱めのお湯割りにする事で最大限にその個性を楽しむ事が出来る。

SSL._03 蒸留と醸造技術のハイブリッドな味わい。
ドライフルーツやナッツを思わせる
芳醇な芋醸造酒

写真:エイムラサキ

ワイン酵母を使ってエイムラサキの芋焼酎を試作した際に、蒸留前の醪(もろみ)を試しに舐めてみたところ、通常の焼酎醪とは異なる非常にきれいな風味があり、それを活かした酒造りが出来ないかというのが発想のスタートであった。芋を使った醸造酒の実例は世にあるものの、薩摩酒造で製造するのは初めての試みであった。固定概念を取っ払う挑戦が始まった。清酒用の圧搾機を使用し、清澄な醸造酒を得たところ、きれいな赤紫色をしており、味や香りに非常に可能性を感じた。複数種類の麹や酵母がテストされた。また、温度管理が極めて重要になるため11月以降の比較的寒い時期に製造を開始させた。

写真:抽出している機器とオリジナルの樽

また、芋の特長を活かすために仕込みに使う芋の量も通常とは異なる比率で使われ、納得のいく原酒を得る事が出来た。そこから更にこだわったのが貯蔵用の樽である。薩摩酒造は焼酎業界で唯一「樽職人・樽工房・樽貯蔵庫」の全てを有する蔵元であり、今回の「SS.L_03」のために専属の樽職人がオーダーメードの手造りで1本の樽が作られた。使用する木材は通常アメリカンホワイトオークが使われるが、いくつかの木材をテストした結果選ばれたのはロシアンオークであった。他の材に比べて味わいのバランスがよかったのがこの材であったからだ。ワインで使用される樽を参考に樽の内面の焼き加減を調整して完成させた。このオリジナルの樽を活用して、合計で凡そ1年間の熟成期間を経て完成したのが「SS.L_03」である。ラズベリーのコンポート、熟したプラム、スミレを思わせるフローラルな香り。芋や樽に由来する香味もバランス良く感じられ、爽やかな酸味がある事が特徴。クルミ、なめし皮等熟成由来の深い香味も楽しめる。要冷蔵商品となっており、冷やしてそのままワイングラスに入れて楽しんで頂きたい。

SSL._04 ショコラティエ厳選のカカオを
贅沢に原料に使った、
ビターなアロマ香るイノベーティブ焼酎

写真:カカオ豆

日本各地に広がるBean to Barブランドの中でも先駆者的な存在の「ショコラティエ パレ ド オール」と薩摩酒造が出会ったのはとある雑誌の企画であった。パレドオールはカカオ豆からチョコレートまでを自社で一貫製造し、年間10トン以上のチョコレートを扱っている。その雑誌企画をきっかけに焼酎とカカオを結合させるイノベーティブな焼酎の開発がスタートした。

写真:カカオ豆を加工している様子

芋焼酎の原料であるさつまいもはメキシコを中心とする熱帯アメリカが原産地。カカオの栽培起源地も、メソアメリカと呼ばれた中米地域(メキシコ、グアテマラ、ホンジュラス、ベリーズ辺り)であり、今回採用された2つの原材料のルーツには親和性を感じられる。偶然にも故郷が同じ2つの素材が出会い、一緒に醸すことで、新しい味や香りのお酒に繋がった事には何か不思議な縁があったのだろう。また、カカオに含まれる香り成分は芋焼酎に含まれる成分と近しいものが多く、油分を含む点でも共通しているため芋焼酎をベースに開発を進める事とした。

写真:カカオ豆を加工している様子

始めにテストしたのは使用するカカオのセレクト。ベトナム、ベリーズ、トリニダード・トバゴなど複数の原産地のカカオがテストされ、香りや味わいの違いを両社でテイスティングされた。どのカカオを使ってもその個性は魅力的なものであったが、最終的にセレクトされたのはトリニダード・トバゴ産のカカオ。このカカオを使用すると、香りにスパイスやハーブの爽やかさと徐々に香ばしいロースト感が感じられ、味わいも甘味とスパイシーさを兼ね備え、芋焼酎由来のやさしい甘さも感じる事が出来たため、最適なセレクトとしてトリニダード・トバゴ産が選ばれる事となった。

写真:カカオ豆を加工している様子

使用するカカオが決まった後に取組んだのは、その使用比率と投入するタイミングであった。カカオの投入量も数パターン試され、その比率やタイミングなど、条件の掛け合わせにより異なる風味が生まれるのは興味深く、試作を繰り返し行い、芋焼酎のもろみにトリニダード・トバゴ産カカオファインを10%加えることで決定した(使用されたさつまいもは黄金千貫)。カカオファインとは、カカオ豆からチョコレートを製造する過程でできるカカオ粉末。雑味になることがあるためチョコレートに加えることはあまりないが、粒子が細かい物性により、もろみに加えた際にしっかりと風味が出てカカオの素材感を生かせるというメリットに繋がった。

写真:カカオ豆を加工している様子

焼酎の製造は薩摩酒造花渡川蒸溜所で行い、受け継がれてきた伝統の手造り麹を原料に、100年以上受け継がれるかめ壺で二次もろみを発酵させ、カカオファインを加え、カカオとさつまいもの風味を調和させた後に単式蒸留器で蒸留した。

蒸留後は味や香りへの影響が少ないステンレスタンクで数か月貯蔵・熟成し、カカオと芋の良さを最大限堪能できるよう加水を一切行わず、アルコール度数も37度に設定した。

パレドオールと薩摩酒造、両者でテイスティングを重ねた結果、おすすめしたい飲み方は「ロック」。
冷たく楽しむ事で、カカオから醸し出される風味やアロマを存分に楽しむ事が出来る。
また、チョコレートとのペアリングについても検討が重ねられた結果、甘味が本商品に寄り添い、余韻の方向性も近く、この焼酎の特徴や風味も感じられる「ミルクチョコレート」をおすすめしたい。カカオ分が40-45%程度含まれたミルクチョコレートと合わせる事で、華やかさがふわっと香り、両者の掛け合わせを最も楽しめるペアリングではないだろうか。もしフレーバーを足すのであれば、柚子などの柑橘やハーブを加えたボンボンショコラも相性がよさそうである。カカオを共通の素材とするSS.L_04とチョコレートの相性を是非お楽しみ頂きたい。

SSL._05 最高三ツ星金賞の紅茶の芳醇な香りと渋み。
それを際立たせるたんかんの爽やかな甘味。
枕崎産ボタニカルが溶け込んだ
プレミアムクラフトジン。

写真:柑橘類とボタニカルが袋に入っている

1960年代頃、薩摩酒造の地元枕崎は全国でも有数の紅茶の産地で、その紅茶は第22~24回全国茶品評会紅茶の部(昭和43~45年)において「産地賞」を連続受賞し、その名を全国に馳せていた。しかしその後、枕崎紅茶は生産中止となり紅茶の生産技術も消滅しかけていた。そんな中枕崎紅茶の復活を図るため、かつて紅茶製造に携わった技術者が集結。平成14年に「枕崎紅茶研究会」を設立し今に至るまでその技術を継承している。

今回SS.L_05のジンでメインボタニカルとして採用したのは無農薬、有機栽培で育てた茶葉を手摘みして仕上げ、紅茶の本場英国はロンドンの国際的な食品コンテスト「グレート・テイスト・アワード」(2009年)で最高の三つ星金賞を受賞した事もある瀬戸茶生産組合の優良な国産紅茶品種「べにふうき」。

写真:柑橘類とボタニカルが皿に乗せられている

タンニンが多く発酵性のよい品種であり、一番茶はややおとなしいため、渋味がのった二番茶、三番茶とのブレンドで味を調え、甘い香りや渋み、酸味、甘味が調和した濃厚な味わいが特徴の紅茶だ。生産者である茅野夫妻の協力もあり、薩摩酒造初のジンのメインボタニカルとして採用する事とした。
更にいくつかの柑橘類のテストを踏まえ、地元産のたんかんを採用する事とし、ジンに奥行を与えるよう伝統的なボタニカル4種(ジュニパーベリー、コリアンダーシード、アンジェリカルート、リコリス)を加えて、比率バランスや蒸留条件を検討しながら本商品の基本骨格が定められた。

写真:袋に入れられた柑橘類とボタニカルがアルコール蒸留に加えられている

メインボタニカルである枕崎紅茶の風味をどう生かすか、通常のアルコール蒸留に加え、水蒸気蒸留など種々抽出方法を試みた。紅茶量を増やせば紅茶風味が強くなるが、逆に紅茶の過度な渋味や青臭さが全体の風味に悪影響を及ぼすことがわかった。バランスをとるため、浸漬法とバスケット法の併用を採用する事とした。

一般的なジンの蒸留では初溜(ヘッド)と後溜(テール)をカットし、バランスが良い中溜(ハート)のみ使用する。本商品も使用する部分を見極めるべく、溜液を細かく区分しきき酒による官能評価を行った結果、初溜は柑橘、特にタンカンの優しい香りとほのかな紅茶の香りを生かすためカットせず、後留のテールは雑味が出始めたところからカットし、柑橘系の爽やかな甘い香りの後に紅茶の心地よい渋味・コクが感じられる味わいに仕上げる事が出来た。

お勧めの飲み方はスタンダートなジントニックやジンソーダ。トニックウォーターで割ると紅茶の風味を最も香り高く楽しむ事が出来る。一方、ソーダで割ると後口にドライさが残り、味付けの濃い料理との相性もよさそうだ。更にロックという選択肢もある。ボタニカルの風味を最大限に活かせるよう蒸留方法を工夫したため、その風味をダイレクトに味わう事ができ、また氷が解けるにつれて出てくる違う表情を楽しむ事も出来る。

  • 写真:SS.L_01の容器とお酒を注いだグラス

    SS.L_01

    6,050円(税込)
    ALC.24% 500ml

    枕崎産茶葉を燻し、樽貯蔵麦焼酎に浸漬させて仕上げた香り高きプレミアムリキュール

  • 写真:SS.L_02の容器とお酒を注いだグラス

    SS.L_02

    7,040円(税込)
    ALC.37% 500ml

    枕崎らしさを追求した個性溢れる本格芋焼酎原酒

  • 写真:SS.L_01の容器とお酒を注いだワイングラス

    SS.L_03

    4,290円(税込/クール代金込)
    ALC.10% 500ml

    蒸留と醸造技術のハイブリッドな味わい。ドライフルーツやナッツを思わせる芳醇な芋醸造酒 [要冷蔵]

  • 写真:SS.L_04の容器とお酒を注いだグラス

    SS.L_04

    6,050円(税込)
    ALC.37% 500ml

    ビターなアロマ香るショコラティエ厳選のカカオを原料に使ったイノベーティブな焼酎

  • 写真:SS.L_05の容器とお酒を注いだグラス

    SS.L_05

    4,400円(税込)
    ALC.45% 500ml

    最高三ツ星金賞の紅茶の芳醇な香りとたんかんの爽やかな甘み。枕崎産ボタニカルが溶け込んだプレミアムクラフトジン。

SS.L SATSUMA SHUZO LAB

酒の可能性を否定しない。志あるチームとスタートさせたのは実験的な試み。
ラボにあったのは、一般流通させるにはあまりに少量しか製造出来ない魅力的なサンプルや、
頭の中にだけあって形に出来ていなかったアイデアだった。
今まで出会った事のない酒を目指して。薩摩酒造ラボ発の挑戦的な新シリーズ。

写真:本坊直也

SS.L ブランドディレクター
本坊直也

東京の広告代理店に勤務した後、2017年薩摩酒造入社。商品開発やブランディング活動に従事。お酒を通じて日々の生活に驚きややすらぎ、感動を届けるべく、その可能性に挑戦し続ける。